具体的なアッセンブル 配線の基本

注目

ここから先は、筒型スピーカーに必要な部材を

既に選んで頂いた方に役立つ情報となります。

復習になってしまいますが、コンポーネントとしては

・PC+DAC+アンプ

が必要であることは既に述べました。

PCとDACアンプは、一般にUSBで繋ぐだけです。

では、アンプに何をどう繋げば機能するのか

そもそも、筒型スピーカーは何をすれば音が出るのか

それが今回の主題です。

まず必要なものリストを以下に挙げます

・スピーカーユニット

・筒(スピーカー径とぴったり合うもの)

・スピーカーケーブル

※ファストン端子、バナナプラグ等

はんだ付けは出来なくても何とかなります。

ケーブルはマストです。

具体的には、電源ケーブルをm単位で買うのが安く上がります。

シールド線ではなく、赤黒や青白の平行2芯のものです。

断面積は1mm2(1スケ)程度で十分です。

ホームセンターにも売ってると思います。

・筒長 + スピーカーとampの距離 + ampと床の距離 + α

の長さをメジャーで測ります。どうせm単位でしか買えないので

+αの長さは、充分に賄えるはずです。

ファストン端子とは、スピーカーユニットをケーブルに繋ぐ端子のことです。

これはユニットを買うお店で一緒に買うのが良いと思います。

ファストン端子は圧着かはんだ付けになります。

はんだ付けのスキルが無ければ、圧着タイプにすれば大丈夫です。

最悪、線を端子に絡めるだけでも普通に音は出ます。

ブラインドでは判別できないと思います。

バナナプラグとは、アンプとケーブルを繋ぐ端子のことです。

あれば便利ですが、ファストン端子以上に無くてもなんとかなります。

というのも、アンプについているバナナプラグのメス側は

大抵はねじが切ってあり、銅線をしっかりと挟み込めるのです。

 

文章で書くと長ったるいですが、実際やってみると簡単です。

手順としては

①ケーブルにファストン端子及びバナナプラグをつける

②筒にケーブルを通す

③筒を置きたい場所に設置し、ユニットを装着する

④アンプにバナナプラグを差す

⑤音を出して、気になる点を修正する

これで完成です。簡単です。

ケーブルの被覆は、カッターで剥きます。

親指でゆっくりと押し当て、表、裏、奥、手前と

分割して4辺を切れば、簡単に剥けます。

⑤についてはかなり適当な表現になってしまいました。

前述の通り、筒(管)は共鳴する周波数(音の高さ)があり

筒の中に栓を入れて区切ったり、吸音材を入れたり

調整する必要があります。

もっとも『自作』らしい点であり、また

一概に正解が無い、困った点でもあります。

スピーカーの共鳴は、その筐体だけでなく

部屋とも共鳴してしまいます。

壁からの距離で、音が反射したりもします。

つまり、どんなに優秀なスピーカーでも

部屋と整合させなければ、性能を発揮できません。

サイト・スペシフィックなのです。

筒型スピーカーの場合、ユニットが上向きなので

通常のスピーカーよりは影響は小さく感じますが

それでも『使いこなし』を考えることは必要です。

お金はかかりませんし、そんなに手間でもありません。

楽しんで行きましょう。

 

また、筒型スピーカーの欠点になってしまいますが

ユニットに重さが集中しているので、非常に倒れやすいです。

有名な対策は、錘を下部に仕込むことです。

内径に準じた鉄球、鉄アレイ、コンクリートキューブ等

選択肢はあるかと思います。

私は単純に、筒の下側に小さな脚をつけました。

さらに保険として、家電やCDラックにもたれさせています。

少し前傾にすると、高音がより鮮明に聴こえる気がします。

やり過ぎると倒れるのでご注意下さい。

正直、倒れなければ何だって良いと思います。

プリングルスで作った時もコテコテと倒れたので

後日、紙筒に切り込みを入れて足を作りました。

この辺りの作業は面白さもあるのですが

あまりに凝り過ぎると、木工の二の舞です。

凝るなら内部構造や吸音材にリソースを割き

ひいては好きな音楽を聴く事にリソースを割くべきです。

スピーカー製作は非常に楽しいですが、飽くまで手段です。

手段の目的化も否定はしませんが、筒型スピーカーは妥協も多く

究極を求める手段では無いようにも思えます。

手抜きの手法として丁度いい、私はそう考えています。

尚、ボイド管より更に簡単な、じゅうたんスピーカーという物も

世間には存在します。熱心に販売されている方がいらっしゃるので

本ページでは遠慮して、深く考察はしません。

個人的には、ボイド管よりも特殊な音に感じました。

 

マストではありませんが、壁紙等を用意して

両面テープで筒の外側を巻いてあげると、より良いです。

インテリアとして見栄えが良くなりますし、塗装よりも簡単です。

副次効果として、吸音効果も期待できるかもしれません。

もう10年近く使用していますが、案外と劣化しません。

もし汚れてしまっても、交換も大した手間ではありません。

 

ここまで読んで頂いて、実際に手を動かしてみると

案ずるより産むが易しと感じて頂けるのではないでしょうか。

そして、自作最大のメリットを、もう手にしています。

・保証期限を気にしなくてもいい

自分で作ったということは、自分で直せるという事です。

ユニットが壊れたら交換する。

ケーブルがおかしければ交換する。

端子がとれたらまた付ける。

要素が少ないですから、切り分けは簡単です。

実際、ユニットは機械的に壊れない限りは

そうそうダメになりませんので、寿命は長いです。

ユニットの新製品が出たら気になりますが

製品の新製品は、あまり気にならなくなります。

トライ&エラーで、自分好みに合わせてるのですから

個人の、他でもない自分自身が好きな音楽を

鑑賞する環境を、今後も一緒に探求して行きましょう。

次回は、ソフト編です。

私の琴線に触れた音楽をご紹介します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

筒型エンクロージャーの選び方と使いこなし

既にご説明しました通り、筒型スピーカーの優位点は

コストパフォーマンスにあります。

『コスト』とは、いわゆる経営資源

『ヒト、モノ、カネ、情報』になります。

個人に当てはめると、お金、調達の手間、工作の手間

に該当するかと思います。情報については

インターネット上に、これでもかと挙がっていますが

初心者にとっては、読解が困難だと思います。

そこで、超簡単な筒型スピーカーなのです。

超簡単、といっても最低限の工作は必要です。

今回は、筒の選び方とアッセンブルの概略について

説明致します。

さて、筒についてですが、一般に流通しているものは

1.塩ビ管(VU管、VP管)

2.アクリル管

3.紙筒

が選択肢に挙がるかと思います。

私は、塩ビと紙筒を試しましたが、紙の方がおすすめです。

アクリルはかっこいいですが、高いです。

腕に覚えのある人には向いているのではないでしょうか。

紙筒の優位点ですが

・安い、軽い、反響音が少ない

となります。塩ビに対して不利な点は

・エルボや繋ぎ手等のパーツが無い

と思います。塩ビはプラモっぽくて面白いかもしれません。

紙筒といっても一応バリエーションがあり

・ボイド管

・ロール紙等の芯材

・プリングルスの空き缶

等があります。産業用の梱包材などに目を向ければ

もっと沢山の種類があるかと思います。

私はボイド管がおすすめです。

理由は

・サイズが選べる、安い、肉厚、ホームセンターで買える

という利点があります。

例えば8cmのユニットを選んだら、図面をDLして寸法を

確認しなければなりません。

私の愛用しているW3-593SGはユニット径がφ75ですので

75mmのボイド管の内径とぴったりです。

何の加工もする必要がありません。

ボイド管は通常100cmで売られているので

その容積は半径×半径×π×100cmで4.4L

ユニットのVas(等価コンプライアンス空気体積)

1.55Lよりも、大分大きいです。

あまり難しく考えず、半分に切ってもらうか

途中でコースターを突っ込んで、バスレフっぽくしましょう。

私は100cmのまま仕切って使ってますが、だいぶ低音が出ます。

仕切りを入れないと、低音がボーボーと緩くなりますので

その辺をトライ&エラーで改良すれば大丈夫です。

また、筒の中に吸音材を入れないと、共鳴が酷いです。

高校物理でやった、気柱の固有振動を考えると

ユニット側を閉管と仮定した場合、1/4λ(波長)

での共鳴が予想され(3/4λでも共鳴します)

v(音速 m/s)=f(周波数 Hz 1/s)×λ(波長 m)より

f = v/λ = 340/1 = 340(Hz)

その1/4なので85Hzで共鳴すると予想出来ます。

実際に低音域のスイープをYoutubeで再生すると、もう少し低く

75Hz程度で、最初のピークが現れます。

懐かしい開口端補正です。では3/4λと5/4λの差を取れば

共振している周波数がより正確にわかるわけですが

ラウドネス曲線と言って、人間の耳は同じ音圧でも

感受性が異なるので、中音域はあまり気にしなくて良いです。

さて低音ピークですが、スペック上のF0=100Hzよりも

結構低い気がするので少し低音を欲張った設計に

なってしまっていると想定されます。

ですが、自分の好きな曲のベースが気持ちよく聴けるので

私は深追いせず、適当な吸音でお茶を濁しました。

吸音材は、フェルト等が良いとされていますが

適当に柔らかいもの突っ込んどけば、変化が出ます。

 

いかがでしょうか。

高校生でもわかるような、簡単な理論。

直ちに実験的に確かめられる、現代の環境。

雑な改良でも、即座に得られるフィードバック

私にとって、最高のオモチャです。

そして、これは実際に体感しないと解りえないのですが

本当に『良い音』だと思います。

興味を持って頂いた方全員を、私の自宅にお招きは

なかなか難しいので、是非ご自宅で試して下さい。

同予算のアクティブスピーカーと十分に勝負出来ます。

ちゃんと理由があります。同じような話で恐縮ですが

①スピーカーユニットがハイグレード

②エンクロージャーが相対的に大きい

③音源がDAC経由

が根拠です。

①ですが、前述の通りこちらは一点豪華主義です。

原価上、1-2万円クラスで6,000円のユニットはつきません。

②の要素も侮れません。

4Lの筐体は、結構大きいです。そんな大きなものを

狭い電気屋さんで、安くは売れないのです。

各社は工夫を凝らして『小さく、軽く』仕上げています。

無理な設計の『ツケ』を、大型化で覆せます。

③は予算配分の話に戻ってしましますが

アクティブスピーカーは、アンプとスピーカーをセットで

PCのヘッドホン端子から音源を引っ張るわけです。

PCオンボードの音源は、お世辞でも良くないです。

予算配分を変え、DACアンプを導入すれば

上流から音質を制御できます。

以前、プレイヤーの差異は相対的に小さいと言いました。

しかしそれは、同じ土俵の中の話です。

CDプレイヤー同士、DAC同士であれば

差異はあるけど、金額ほどじゃない。

そういう話です。

PCオンボード音源とDACは、土俵が違います。

予算配分により、ズルすることが出来るわけです。

 

ちょっと具体的なアッセンブルの話まで行かなかったので

次回、ご説明いたします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ユニットの選び方 後編

前回はおすすめのユニットメーカーを挙げさせて頂きました。

既に自作をしたことがある人は疑問をもつかもしれません。

疑問①メーカー名のみでおすすめを語るのは、大雑把過ぎる

疑問②特定のメーカーしか推薦されていない。他にも優秀なメーカーは存在する

疑問③ペアで5,000円以下でも優秀なユニットは存在する

以下解説致します。今回からは主観要素が特に強くなります。

ユニットの物理特性までは電気工学、電子工学の世界ですが

その音質の良し悪しまで議論が踏み込めば、それは科学の範疇ではありません。

反証可能性がありません。従って、感じたもの勝ちです。

自宅で楽しめる、サイトスペシフィック・アートの世界です。

同じ阿呆なら踊らにゃ損ですので、楽しみましょう。

(ユニットの物理特性は、後日説明したい思います)

 

①についてですが、自作用途に出されているスピーカーは

概ねマグネットやコイルの構成は似通っており、大きさとコーンの素材で個性が出ています。

もう少し踏み込むと、上記のメーカーのカラーは結構強く出ていて

大きさや素材で味付けされていると私は感じています。ざっくり言えば

・PARC AUDIO:こってり、柔らか、暖色系

・MARK AUDIO:キラキラ、硬質、寒色系

・TANGBAND:癖のない正統派

といった印象を、個人的には持っています。

音とは直接関係ありませんが、企業のイメージとしては

・P社:元ソニーのエンジニアが起業された、実力派国産メーカー

・M社:テクノロジーを前面に出した、クールな英国メーカー

・T社:コスパ最強の台湾企業。カーオーディオでは定番らしい。

どのメーカーの製品も、一台買ったらもう一台欲しくなる魔力があります。

多分、個人差があります。

 

②についてですが、実のところ、実際に聴かなければ好みかはわかりません。

心もとないサンプル数ではありますが、上記おすすめメーカーの製品は

万人受けする品質があるとは思っています。

上記以外のメーカー品ですと、老舗のF社のユニットも、実は愛用しています。

しかし、バスレフ用と銘打たれた機種も多く、筒型スピーカーの最適解かと言われると

現時点では微妙ではないかなと思います。

都市圏にお住まいで、コイズミ無線さんのような専門店に足を運べるのであれば

そこで試聴して気に入ったモデルを購入するのが、間違いないです。

試聴環境としては麻布オーディオさんが大好きでしたが、店舗は閉店されました。

 

③について、私は貧乏なので低価格なユニットを色々と試しており

FOSTERやDAITO(現在入手困難)など、悪くない製品が存在するのは事実だと思います。

しかし現在はTANGBANDがペアで6,000円程度で入手でき、その品質は素晴らしいです。

PARCやMARKのユニットとすら、比肩しうる魅力があります。

また、そもそも戦略は一点豪華主義であるとお話し致しました。

それが崩れるという事は、メーカー品と差別化出来ないということです。

裏を返せば、TANGBANDで上手に組むことが出来れば、勝負になります。

勿論、充分なエンクロージャーの吟味、調整があっての事ではありますが。

それでも、どうしても低予算で組む場合は、ユニットも低予算にならざるを得ません。

千石や秋月で売られている、部品然としたユニットから出物を選ぶ必要があります。

当然、試聴なぞ不可能です。その代わり1,000-2,000円以下程度で購入できます。

安いユニットは、出来るだけ背が高く、嵩張り、重い物を買いましょう。

能率は低めの物を選べば、マグネットが強力で低音が出ます。

薄型のユニットは筐体に組み込むためのスピーカーです。

ビープ音を鳴らす為の物なので、音楽用には向きません。

 

最後に、大きさや素材の違いに触れます。

大きさについて、ごく簡単に言えば、大きいと低音が出て、小さいと低音は出ません。

中音域(100-2,000Hz程度)高音域(2,000-10,000Hz程度)は

8-16cm程度のフルレンジならば、十分に素晴らしいです。

ざっくり言えば、大きい方が上位互換です。価格も高いです。

一方、おすすめ出来る最安価なTANGBANDの8cmユニットでも

F特は100Hz、エンクロージャーと組み合わせれば60-70Hzは

それなりに出るので、音楽を楽しむには必要十分かもしれません。

注意事項ですが、ユニットを決めたら、筒の大きさにも目を向けなければなりません。

大きなユニット=太い筒です。

16cmクラスのユニットは、相当に大きな管が必要になります。

完成するスピーカーは、相当に嵩張ります。置き場所が必要です。

そういった意味では、初めてのクラフトには向かないかもしれません。

8cmユニットの方が、卓上でも据え置きでもつぶしが効きます。

 

素材については、聴いてみないと何とも言えない部分も多いのですが

大まかには、素材のイメージ通りです。

パルプコーン(紙)が標準、PPは軽く、金属系は高音が華やか、ウッドは暖かくてこってり

オレンジの蜂蜜にオレンジの香りがするように、松の蜂蜜は松脂の香がするように

何となくのイメージが、音にも反映されている気がします。

素材は、部屋の雰囲気に合わせてしまうのも良いのかもしれません。

ちなみにエンクロージャーの素材も、音に影響します。

ヘッドホンではエンクロージャーの素材に拘っているものも多く

やはりイメージ通りの音です。ウッドは優しく、金属はシャープです。

主観です。

 

段々と、話が長くなってきてしまいました。

次回は、筒の選び方とアッセンブルについて、ご説明致します。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コンポ構成と、ユニットの選び方 前編

いよいよ、スピーカー自作についての本格的な準備を迎えることが出来ます。

ユニットの選び方です。

 

さて、その前に筒型スピーカーの自作の意義は

・低コストで感動することの追求

といった趣旨の主張をしたかと思います。従って、予算は大変に重要です。

そもそも、スピーカー『だけ』あっても音楽を聴くことは出来ません。

プレイヤーとアンプとスピーカーが合わさって『コンポーネント』になります。

現代的なコンポは

・PC+DAC+アンプ+スピーカー

という構成がおすすめです。安くて十分な音質です。以後はこの構成を前提とします。

PCは保有しているとして、DACとアンプは別途手配してください。

Amazonで3,000円-10,000円程度でDACアンプが購入できます。

ちなみに現在の私の構成は

Sanskrit (DAC) + HA-1A(真空管アンプ)+ノーブランドデジアン(TA2020搭載)

です。真空管アンプはプリアンプなので、無くても機能します。趣味の部分です。

DACは12,000円程度、ノーブランドのデジタルアンプは2,000円位で購入しました。

正直、DACもアンプも初めはそんなに拘らなくて大丈夫と思います。

昔から、音に与える影響は

・スピーカー>アンプ>プレイヤー

の順ではないか、とオーディオファンの間では言われています。

経験的には納得できる仮説です。(DACに差異が無いという事ではありません)

良いプレイヤーといえば、CDプレイヤーは現役で十二分に使える性能なので

お手持ちであれば、PC+DACと比較しても面白いです。

 

さて、今回紹介する筒型スピーカーの自作は、1種類のユニットをペア使います。

いわゆるフルレンジスピーカーを使用します。

フルレンジスピーカーは割と万能ですが、最強ではありません。

超低音(20-40Hz程度)を求めるなら、フルレンジ一発の本構成を選んではいけません。

ウーファーを搭載したモデルを選んで下さい。もしくはサブウーファーを併用して下さい。

オーケストラやシアター系を求めるなら、ウーファーは素晴らしい効果があります。

まさにド迫力、です。窓やふすまが揺れる程です。

但し、借家住まいの私では、響きすぎるウーファーは近所迷惑になってしまいます。

超高音(10,000Hz以上)を求める場合も同様です。ツィーターが必要です。

超高音域は指向性が高い為、筒型スピーカーの様にユニットが上向きになる構成は向きません。

リスニングポジションを限定し、3Wayスピーカーで正対して聞きましょう。

しかしこれでは、ワンルームで暮らす私には、ヘッドホンの様な窮屈さを感じます。

苦手な分野は切り捨てて、他の再生方法に任せましょう。

超低音は諦める、超高音も諦める。大音量や集中して音楽を聴きたい場合はヘッドホン。

フルレンジは万能なユニットではなく、筒型スピーカーもまた万能ではありません。

不得意なことを期待すると、裏切られます。

フルレンジ一発が向いてる分野は、小編成の音楽や、ボーカルものです。

ポップスのアカペラパートを聴くと、まるでそこで人が声を出しているような

そんな錯覚に陥ることが、今でもあります。

古めのロックやジャズにも結構合うと、個人的には思います。

音域が狭いレトロゲームBGMも、とても相性が良いです。

録音chの少ない音源ならば、音離れ(解像感)も十分です(当たり前)

是非試したいと思われたら、今しばらくお付き合いください。

なんか自分に向きそうもないなと思われたら、中古で箱型スピーカーを探しましょう。

 

さて、前置きが長くなりましたが、ユニットを選びにも、予算は最重要の懸案事項です。

ユニットの良し悪しは、主観的な要素が大きく作用し

聴いてみなければ自分が気に入るかどうかはわからない

というのが正直なところです。ヘッドホンやイヤホンのおすすめと良く似ています。

ですので、飽くまで参考意見と捉えてください。

以下、予算ラインとおすすめは

・1-2万円程度:PARC AUDIO、MARK AUDIO

・1万円以下:TANGBAND

・5,000円以下:TANGBANDが買えるようになるまでお金を貯める

どうしても低予算で筒型スピーカーが欲しいなら、プリングルススピーカーで諦める。

となります。実質、3パターンだけを検討すればOKです。

大きさは7cm以上16cm程度までのフルレンジで、予算の許す限り大きいもの

素材は、雰囲気と見た目の好みで良いと思います。

次回、上記の結論に至った根拠について、お話いたします。

 

追記:プリングルススピーカーは過去2,500円で販売していましたが、あまり売れませんでした。

ユニット径は7cmです。DACアンプは一体型で非常に安価なバルク品でした。

折を見てYoutubeで作成を公開したい気持ちはあります(やるとは言ってません)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

なぜ『筒型』のエンクロージャーを採用するのか

PSL代表の荒川です。

我々PSLが推奨するの『筒型スピーカーの自作』ですが

何故筒型なのかという理由をご説明致します。

スピーカー自作を初めてされる方は、どのように進められるでしょうか。

①スピーカー自作の本を買って参考にする

②専門店でキットを買ってみる

③ネットで自作されている方の情報を探してみる

といった辺りが代表的な進め方ではないでしょうか。

実際、上記3つを私も全て検討しました。

その結論は

・スピーカー作成とは、エンクロージャーの木工である

というものでした。

エンクロージャーとは、スピーカーの『箱』の部分に当たるものです。

ユニットは買ってくるのですから、よく考えれば当たり前です。

電子工作でも何でもなく、『木工』です。

これは、なかなか骨が折れる作業になります。

Youtubeでも作業をupされている方は多いので、参考にはなりますが

むしろあまりの大変さに、尻込みするのが普通だと思います。

そこで

・スピーカーユニットを筒に入れるだけ

で済んでしまう筒型スピーカーの自作のメリットが出てくるわけです。

最も簡単、単純なエンクロージャーです。

 

少し話は戻ってしまいますが、そもそもエンクロージャーは何故必要なのでしょうか。

なぜユニット単体では十分に機能を果たせないのでしょうか。

スピーカーは音を出す装置であり、音とは空気の振動(疎密波)です。

電磁誘導により電気信号を機械的な力に変換し、振動版を動かす装置です。

その振動版は面を前後に動かすので、実は前後の両方で空気が振動します。

つまり前だけでなく後方向に、逆位相の(疎密が逆になっている)音が出ているわけです。

一方、音、即ち空気の振動は、その振動数により、伝わり方の性質が異なります。

高い音は指向性が高く、低い音はその逆で、回り込みやすいという性質があります。

結果、低音は後ろから出ている逆位相の音が前側に回り込んでしまい

打ち消してしまうという現象が起きます。

この理論はスピーカー自作の入門書に必ず書いてあり、実際に試してみると

知識は経験に変わります。ユニット単体の音は、大抵スカスカのひどいものです。

 

また、よくある勘違いとして、エンクロージャ-は音を響かせて大きくする機能がある

と思ってしまいます。これは全くの間違いでもないのですが

音が響く≒共鳴現象であり、特定の周波数で極端に音が大きくなってしまうため

スピーカー設計者からは、嫌われる現象なのです。

ホーンのエクスポーネンシャルカーブや、アコースティックギターの形など

細い部分と太い部分が共存した形の方が、癖がなく良いと考えられています。

エンクロージャーは必ず必要です。ですが、作るのは色々と大変なのです。

 

さて、筒型なら何でも良いわけではありません。

まずは大きさ、容積です。小さいと低音が出ません。

音が後ろに出ている状態で、かつエンクロージャーが密閉されていると

狭い室内の空気がバネのように働き、スピーカーの本来の振動を邪魔します。

結果、エンクロージャーをつけない時ほど酷くはありませんが、低音が出ません。

携帯電話やノートPCに内蔵されているスピーカーは、大抵低音が出ません。

エンクロージャーが小さすぎるからです。

高さも重要です。

自分の生活環境を鑑み、スピーカーユニットが耳より下の位置に来ないと

高音域の利得の大幅低下を招いてしまいます。

段々と、難しい話が増えてきてしまいました。

私は音響工学の専門家ではありませんし、詳しい説明をされている先輩方が

沢山おられますので、そろそろまとめます。

 

・筒型スピーカーは作るのがめちゃ簡単

高額なユニットを勢い余って買ってしまったものの

使いこなせずお蔵入り、そんな悲しい現実を巧みに避けることが出来ます。

では、具体的にどのようなユニットを選べばよいのか。

私もそんなにたくさんのユニットを試したわけではありませんが

試作を含めれば、数十種類程度の経験はあります。

きっとユニット販売店の方は、私より一桁、もしかした二桁多いのかもしれませんね。

次回は、私なりに具体的なスピーカーユニットの選び方について、書きたいと思います。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

なぜ『筒型』の『スピーカー』の『自作』を推奨するのか

最近は新型コロナウイルスが猛威をふるっており

自宅待機が国民の急務となりつつあります。

室内で有意義な時間を過ごすために、出来る事は沢山あると思いますが

我々PSLが推奨するのは首記の通り

『筒型スピーカーの自作』です。

何故スピーカーなのか、何故自作なのかについてお話します。

 

・スピーカーである理由

単純です。良い音が聞きたいからです。

良い音には発見があり、感動があります。

昔聴いたCD、昔見た映画。

今まで聴こえなかった音が聴こえることに、興奮してしまいます。

自宅待機中に、是非一緒にこの興奮を味わいましょう。

自作品で、実用的で、メーカー品に対して多少なりとも優位性がある

そんな工業製品は、スピーカー以外では非常に珍しいと思います。

イヤホンやヘッドホンの自作はかなり間口が狭く、優秀な市販品も比較的安価ですので

優位性を出すのが難しいと考えます。

 

・自作の理由

理由はコスパです。

十分にお金があるのであれば、高級スピーカーを買うべきです。

私は『十分にお金がある』と思った事は、残念ながら人生で一度もありません。

実際に、私は以下の様な方法を取りました。

①中古のスピーカーを安く買う

②安いアクティブスピーカーを買う

③高級ヘッドホンを買う

全て試した上で、自作に行き着いています。

上記のデメリットは

①中古品が健全かどうか不明なギャンブル。通常試聴も出来ない。

②DACを経由せずPCのヘッドホン端子からソースを得る為、音質が悪い。

③モアベター。音質は良好だが、HPの装着状態に制限が多い。

スピーカーを自作すれば、上記の問題を低コストで解決できます。

 

戦略は差別化戦略、一点豪華主義です。

具体的には、性能の良いスピーカーユニットを選べるということです。

トータルの性能では、メーカー品に対抗するのは難しいです。

でも、本当に『トータル性能』をお求めでしょうか。

皆が知っているブランド名、複雑に成形されたコンパクトな外観、手厚い品質保証体制

それを全て諦めて、音質にコストを注ぎ込めば

音質だけは間違いない、そう思える自作品を作ることが出来ます。

低コストで感動すること、それが主題です。

多くの場合、感動とお金は比例せず、ある一定の金額でサチるものです。

限界効用逓減の法則として知られていますね。

また自作を通じて、スピーカーについてより深い『真実』を学び取れる気がします。

残念ながらこれには、勘違いや錯覚が含まれるかもしれません。

それも人生のスパイスではないでしょうか。

 

では『筒型』に拘る理由は何なのか?

それはまた次回にお話し致します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

DAC新調

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

皆様お久しぶりです。

PSL代表、荒川です。

PCオーディオの要であるDACを新調しました。

昔のDACが壊れたからです。

・Before:SE-U33GXV(ONKYO)

・After:Sanskrit 10th(S.M.S.L)

世代の進化による分解能の向上が、著しいです。

写真の真ん中の変な黒いやつです。

画像

よくある質問

Q.ここは何をやっているんですか?

A.筒型スピーカなど、『自作で自宅を楽しくする』をコンセプトに適当な自作品を公開しています。

 

Q.筒型スピーカと何ですか?何が良いんですか?

A.一言で言えばコスパが良いです。コストの例として、プリングルススピーカはUSB DAC付きで2,500円で販売してます。USBオーディオ機器として業界最安です。ではパフォーマンスですが、スピーカが上向きなので、部屋の何処にいても結構よく聞こえます。見た目が今のところ珍しいので、話のネタになります。さて、音質が良いということを言葉で説明するのは、結構難しいところです。何故なら音質の善し悪しというのは、好みによって大きく左右される、主観的な要素が強いものだからです。とはいえ、PC内蔵のスピーカより間違いなく良い音質だと思います。言い訳がましいことはここまでで、特性としては200Hz~1000Hzくらいまでの『中音域』の再生に向いており、人間の声やギターなどの再生に向いています。ジャンルで言えば、ジャズ、古めのロック、ピコピコした電子音楽、ボーカロイドなども向いています。一方、ウーハーでの再生を意識して作られたダンサブルな音楽や、同時に演奏される楽器数の多いオーケストラ、僕の大好きなHR/HMなどには、いまいち向いてません。基本的に大音量で聴きたい音楽はヘッドホンやイヤホンと使い分けて、BGMの再生や、Youtubeやニコニコ動画のお供に、我らがプリングルスを使うのがおすすめです。

 

Maker Faire Tokyo 2013 おつかれさまでした。

Maker Faire Tokyo 2013の我らがブース『Personal Sound Lab』にお越し頂きました皆様、誠にありがとうございました。

プリングルススピーカ、その他筒型スピーカに興味をお持ちの方が、少しでも増えましたら幸いに思います。

今後はマメに更新したいと考える次第ですが、とりあえずもう少しだけ更新頻度の高いFaceBookはこちらです。https://www.facebook.com/yoshihisa.arakawa.3

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう